社会科教育 2019年 05月号に執筆
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「社会科教育 2019年 05月号」に原稿を書かせてもらいました。
わたしが書いた原稿は
視点5 授業の流れが一目でわかる! 板書型指導案のススメ
です。
3月にちょうど、「板書型指導案」を冠した書籍を3冊出したので、うまくつながりをだすことができて、うれしいです。 書籍は大雑把にまとめると、大きく2つになります。
その1 該当学年の全時間・全単元の「板書型指導案」を掲載していること
その2 「板書型指導案」という「指導案」を提案します
この2つが、どうやら混在していて、分かる人には分かるけれど、しっかり読み込んでもらえない方には伝わらない可能性があるのですね。「その1」も「その2」も同じくらいの比重で大切にしているわたしたちです。
「その1」に関しては、あまり社会科指導に慣れていない若手教員や社会科授業を苦手としている教員にアピールしています。ゆえに、書籍の内容をパッと見て、ちょっと指導の内容や教材研究が甘いんじゃない?というご指摘をしたい方がいらっしゃるかもしれません。それは、当たり前でして……(^_^)。そのようにご指摘される方は、ベテランか社会科指導を苦手としていない方だからです。一般化して、追試できるような形にしていくと、少なからず平準化されます。だからこそ、まずは社会科をとっつきにくいと思っていらっしゃる先生方に手に取っていただきたいです。
「その2」に関してですが、「その1」がライトアップされればされるほど、「その2」の部分に光が当たらなくなってしまいます。つまり、社会科に苦手意識を持っていない方には手に取ってもらえない可能性が高くなるということです。しかし、ままま待ってください。もう一つのウリは、「板書型指導案」という形式そのものなのです。研究授業等で使われる指導案ではなく、「板書型指導案」という形で指導案を書いていく、考えていく、積み重ねていくということをしていってみてはいかがでしょうか、という提案です。ですので、社会科に苦手意識を持っていらっしゃらない先生方は、わたしたちの本の「内容」に目を向けるのではなく、書き方、形式、つまり方法論に目を向けていただきたいのです。この形式をもとに、苦手意識を持っていない方がご自分の「板書型指導案」を書いて、蓄積していってみてはいかがでしょうか。そこに意味があります。たぶん、わたしたちの本を簡単に超える内容を作成できるはずです。しかも、自分だからこそできる授業の流れで、教材で、形式で。そこにこの本の提案性があるといいますか、意味があります。誰でもできる板書型指導案ではなく、よりよい「板書型指導案」を考えていくスタンスです。
この、「社会科教育 2019年 05月号」に書いた原稿では、どちらかというと「その2」の方を強く意識して書きました。伝わる方にしか伝わらないだろうけれど、伝わってほしい方に、ぜひ、伝わってほしいです。
目次
特集 思考と学びが深まる! 「板書づくり」完全ガイド
視点1 おさえておきたい! 「板書づくり」はじめの一歩
視点2 板書スキルを高めよう! 板書づくり 基本の「キ」
視点3 「プロの板書」はここが違う―“よい板書"と“悪い板書"
視点4 活動と学びをつなぐ! ICT活用時代の「板書」ここがこう変わる
視点5 授業の流れが一目でわかる! 板書型指導案のススメ
視点6 【授業最前線】思考と学びが深まる! 板書例&展開モデル 小学校
視点7 【授業最前線】思考と学びが深まる! 板書例&展開モデル 中学校
視点8 【授業最前線】思考と学びが深まる! 板書例&展開モデル 高等学校
最新情報で徹底解説! どうなる・どうする社会科教育 (第2回)
〈筑波大学附属小学校発〉「主体的・対話的で深い学び」をつくる教材研究ABC (第2回)
ICTも有効活用! 板書&資料でよくわかる授業づくりの教科書 (第2回)
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「見方・考え方」の育ちをとらえる! パフォーマンス評価でつくる社会科授業モデル (第2回)
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〈見方・考え方を鍛える! 〉学び直す日本史 歴史探究ミニツアーpart2 (第2回)
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参照